恋愛偏差値アップのコラム









男を手玉にとる女、になってください





ボクシングの達人は、相手のパンチを、紙一重でかわします。そうでないと、攻撃に移れないからです。闘牛士もそうです。アタックをかけてきた牛を、赤い布に突っ込ませ、自分のすぐそば、数センチ横を通過させます。

紙一重でかわす、そういう達人の姿は、美しいものです。なぜなら、そこに磨き上げられた精神を見るからです。相手のパンチに脅えているボクサーは、体を硬くして、相手からとにかく距離をとってパンチをよけてしまいます。牛のアタックに脅えている闘牛士は、自分の体からできる限り遠くへ牛を誘導してしまいます。達人は、その脅えを克服するまで、己を磨き上げた人たちです。だから、美しいのです。

あなたが男性からアタックを受けたとき、そのアタックをかわすとして、あなたは達人のように、紙一重でかわせるでしょうか。

女性の中には、デートに誘われたとき、「いや、ちょっとそれは」と言って、厚い拒絶の空気を噴出して、断る人がいます。ひどい人になると、それ以降、一切メールの返信をしないようになる人もいます。あるいは、体を求められたとき、そっぽを向いて急に心理的ガードを固め、コミュニケーションを断絶してしまう人がいます。

相手が、本当に性根からオカシイ人であれば、その対応でいいのです。むしろ、その対応のほうが、安全です。ですが、オカシクない人に対して、そういうかわしかたをするのは、お互いにとって非常に残念なことです。断られた男性は傷つきます。断ったあなたも、気分が悪くなるでしょう。そして、今度はあなたが別の誰かにアタックをかける立場になったときに、ひどい断られ方をしたらどうしよう、と脅えることになります。ウソつきは人を信じられなくなる、というのと同じです。

ぜひ、相手の誘いを紙一重でかわす、達人になってください。それがイイオンナというものです。

デートの誘いをかわすときは、「行きたいけど、ふんぎりがつかないから」といって、彼に、彼の将来の夢の話や、今一番がんばっていることを、聞かせてもらうのです。そして、「それに感心したら、デートに喜んで連れて行ってもらうわよ」、と言ってやってください。僕を含めて、たいていの男は、出直しを余儀なくされます。

体を求められたときも、同じです。「考えてみるから」といって、彼に今までで一番素敵だったSEXの話を聞かせてもらうのです。そして、「それでその気にさせてくれたらね」、と言ってやってください。これで、男はすがすがしく敗退できます。

そんなことをしているうちに、あなたもその気になってしまうかもしれません。でも、その紙一重が、スリルです。あなたも、その紙一重のスリルに、ドキドキすることができます。

もしあなたが、どうしても相手に対してその気になれず、それでも相手のアタックが、真剣に、あるいは執拗につづくようであれば、お互いのために、けじめをつけてあげましょう。そのためには、まず相手のアタックをことごとくかわした上で、次はあなたのほうから、あなたの空き時間に、軽くお茶に誘ってあげてください。そしてその場で、どうしてもその気になれません、と伝えてあげてください。あなたのほうから誘ってあげる、というのが、最終通告を受ける気の毒な男に対する、最高のいたわりです。

そこまでしても、相手があきらめきれずにアタックを続けてきて、あなたの負担になってしまう場合は、もう冷たくしてしまっていいのです。あなたは義理を果たし、彼がルールを逸脱してしまったのですから。でも、たいていの男は、そこまで手玉にとられれば、おのずと完敗を悟り、男を磨いて出直しだ、と思うようになるものです。

アタックを紙一重でかわす、そのスリルを楽しめる、男を手玉にとる女に、なってください。それでこそ、男は成長できます。また自然と、あなたの周りには、イイオトコが集まるようになってきます。僕は、今までに僕を手玉にとって鍛えてくれた女性を思い出すとき、感謝の気持ちが起こります。あなたも、せっかく女性に生まれたからには、アタックを紙一重でかわす、男を手玉に取る、そして男を鍛えてあげる女に、なってください。





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