自己紹介
自己紹介、というのは案外難しい。「Who am I?」の質問に対していかに答えるか、という実存の問題であるからだ。○○株式会社の誰々、とか、姓は○○名は××、とか、どうしても自己を説明するには不十分だ。何しろ、人間は、一生かけて自己をつかもうとする生き物なのだから、完全な自己紹介など望むべくもない。それこそ、モーツァルトは音楽で、ピカソは絵画で、自己を表現して、「Who am I?」に答えたと言えるだろう。
まあそんなことはどうでもいい。自己紹介だ。
年齢24歳、国立大学の4回生。というか5回生。化学専攻。
身長179センチ、体重75キロ。
関西人です。
中学の頃から、趣味で手品をやる。たまに自校他校の学園祭などにのりこみ、路上パフォーマンスで小銭を稼ぐ。でも寒い季節は手が凍えるのでやらない。ふつーのカード・コインのマジックが得意。インドのカルカッタでやったときは、暴動みたいになって焦った。あいつらヒマか。
高校の頃はゲーセンに通っていた。むしろ住んでいたとも言える。対戦格闘というやつにハマり、スト2の街大会などに出て、優勝したこともある。大量のジュースをもらった。いらねえっつーの。それからぷよぷよにとり憑かれた。今はドラムマニアで最難曲レベルに挑戦中。小学生の頃からゲーム少年だったので、ゲームにはうるさい。ゲームの良し悪しを見抜くというしょーもないことに自信がある。あまり役に立つものではない。
高校3年の終わり、センター試験直後に、阪神大震災が起きる。大阪に住んでいたので被害はなかった。センター試験のできはどうせサイアクだったし、浪人すると決めていたので、地震発生から1週間後、神戸に行き、ボランティアに参加する。神戸市市民福祉交流センターというところで、大量に送られてくる無秩序な物資を、仕分けして避難所にもっていく仕事。それにあきたら、各避難所の小学校で、手品興行をしてまわっていた。また、この神戸で、今までに無いゴツい失恋を経験、少年期が終わる。
浪人の時は、気が狂ったように勉強、事実狂っていたかも。一日に15時間勉強するペースを平然とこなしていた。いまはその10分の1もムリ。夏休み明けに一度吐血があったが、あいかわらずリポビタンDとカロリーメイトで生活していた。強引に偏差値を伸ばす。一応国立大学(滑り止めのほう)に合格。まあええか。このときの若さを取り戻したい・・・・・ほんとに同一人物なのか?
大学で、やばいことに、男声の合唱団(50名)に所属してしまった。で、指揮者を務めた。音楽経験のないウソ指揮者。いちおー、指揮のレッスンや発声・歌唱のレッスンに通った。今でもたまに勝手に手が動く。人に見られると「なにソレ」といわれて恥ずかしい。
大学院進学を希望し、入試試験を受けて合格。しかし、クラブ活動に熱を注ぐうちに、いわゆる理系の「研究」がイヤになり、結局、進学を辞退。留年して就職活動をする。5社から内定をもらうが、自分のやりたいこと、自分の夢をカッキリ持とうと決意、内定辞退して、今年再度就職活動に望む予定。実は就職活動が好き。面接でいかに切り込むかとか、どこにどんな人がどんな仕事しているかを覗けるのが楽しい。けっこうアツく話ができるしね。
柄にもなくナンパが好き。街頭ナンパとかではなくて、本屋で目が合った人とか、元気な店員さんとか、駅で乗り合わせた人とか、そういう人にこっそり接近し、いつのまにか仲良くなって相手に不覚をとらせる流派。かつてはとにかくHができればええんじゃ、と高言していたが、実際にそういう事態になるとまったくエキサイトしないことを学習、今はナンパを続けつつ愛の高みに到達しようと妄想中。具体的には何もしていないことが特徴。
小学生の頃に「物質とエネルギー」という百科事典を読破、花火が好きだったこともあり、化学がイケてると錯覚する。中学から心理学の本を愛好しだし、今はフロイト、ユング、フロムなどに傾倒している。ごく最近のマイブームは構造主義。レヴィ・ストロースのブッ飛んだ発想にエクスタシーを感じている。著者名で言うと、よく読むのは、河合隼雄、遠藤周作など。図書館で検索すると、河合隼雄の本を40冊以上読んでいる事が判明、これで卒論を書けばよかったと後悔している。まあでも、真に感動するのは、はじめの一歩とスラムダンクとバカボンドと内田春菊かも。まんがは感動してしまう。さらに、天空の城ラピュタを100回ぐらい観ているので、セリフを全部暗記している。イタい話だ。宮崎アニメが超好きで、人格の骨格はジブリでできている。
父親は住職で、いちおうアトトリの立場。実家が浄土真宗の寺(小さなマチ寺なので、近所の人が井戸端会議をする場所というだけ)というわけである。そのことはまったく考えていなかったが、最近になって、自分の中にあるユング理論と仏教とが近似していることを発見、仏教徒を自称し、仏教を勉強するようになる。ただし、五戒がまったく守れないダメ信徒である。昨年11月、お釈迦様生誕の土地インドに42日間の個人旅行にいった。一応、仏跡めぐりもしたが、ただの貧乏観光旅行になる。悟りなどなし。ベナレスは猛烈に面白かった・・・。ガンジス川に入ってしまったので、ヒンドゥーの神にも媚びた事になる。じつは高校がキリスト系だったので、洗礼を受けてしまっていたりする。キープしている極楽がたくさんあるな。地獄も同様にだけども。
酒はウイスキーが超好き。一時期は飲みすぎで、利き酒にまで到達した。音楽は趣味が悪く、ジューダス・プリーストというヘビメタの一番キツいやつが好き。絶叫しまくり。それでいて一方ではエンヤを聴いたりメンデルスゾーンのアカペラを聴いたりする分裂ぶりである。
キライなもの、というと、食べ物ではとくになくて、虫とかおばけとかも結構平気。陰険な人、攻撃的な人、自己中な人がキライ。これは誰でも嫌いだろうけど。あと、ドアをバターンと音立てて閉める人がキライ。常にイライラした顔をしている人がキライ。基本的に穏やかな人が好き。だからおばさん(昔で言うオバタリアン)がキライ。おっちゃんは好き。なんでか、新幹線に乗ると、いつも隣のおっちゃんとおしゃべりしだして、アイスクリームをおごってもらうことになる。よっぱらったおっちゃんは面白い。
・・・・とまあ、これで自己紹介としておこう。きっと、他のページに比べれば異様に入念であろう。これは、やっぱ、製作者の人格をできるだけ知ってもらうために。何を言っているか、よりも、誰が言っているか、の方がたいていはるかに重要で、インターネットではそういうのわからないから、ここは恥ずかしくても、自分がどんなやつなのか、書けるだけ書いてみた。ぼんやりと、せいぜい良心的に想像して、このページを読んでくださいな。
[自己紹介/了]